2度目の夜

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「ご馳走様。洗い物は俺がするよ。」 「省吾さんは休んでてください。」 「なら、ここでお前見てる。」 御手洗はキッチンのカウンターから、頬ずえをついて僕の様子を見ている。 「見られてると恥ずかしいです/」 「いつも通りにしてればいいよ。」 そういうと、御手洗はにやっと笑った。 「省吾さん、楽しんでるでしょ。」 「うん。」 「即答ですか。」 「光輝の反応が可愛いからわるい。」 「僕は可愛くないです//」 このままでは、今夜も御手洗のペースにのまれてしまう。 だけど、僕はこの人に見つめられると身動きが取れなくなる。 悔しい。 もっと、彼を本気にさせたいのに。 「光輝は可愛いよ。」 しかも、そんな甘い声で言わないでくれ。 今すぐ触れたくなる。 我慢すると決めたのに、あなたが欲しくて堪らない。
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