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人の気も知らないで、御手洗は俺を煽ってくる。
何度交わしても、彼はまた攻めてくる。
御手洗が僕を好きになるまでは抱かない。
あの日、宣言した。
前言撤回する気は無い。
だが、抱かなければいいのではないか。
僕の中に邪な感情が芽生えた。
僕は自らの意思に従い、風呂場へと向かった。
服を脱ぎ捨て、風呂の扉を開けた。
「省吾さん、背中洗ってあげる。」
「え、光輝?//」
僕が風呂に入ってきたことに驚いた御手洗は振り返った。
「ほら、前向いてください。」
「う、うん/」
「省吾さんの肌はスベスベですね。」
「そう?/」
「はい、とっても。だから余計に触りたくなる。」
「んっ///」
僕は御手洗の背中を優しく撫で回した。
「気持ちいい?」
「ううん//」
「そうですか……それなら、ここは?」
「あぁっ//」
僕は御手洗の太ももを撫でた。
「省吾さんの声可愛い。」
「うるさい//」
「折角、声は可愛いのに笑」
僕は御手洗の唇を指でなぞった。
「僕の指美味しいですか?」
「んん……/////」
御手洗は自分から僕の右手の人差し指を舐め始めた。
僕の知らない御手洗の姿がそこにあった。
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