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「はぁ...もう無理。光輝、どんだけ体力あるんだよ。」
「省吾さんとできるならいくらでも。」
「俺の身体がもたない//」
御手洗は照れ隠しなのか、布団を被って顔を隠した。
僕はその様子を微笑ましく眺めながら、寝室をあとにした。
そして、用意しておいた薔薇の花束を持って、再び御手洗の元へと戻った。
「省吾さん、出てきてください。」
僕の呼びかけに、布団から顔を出した御手洗は、薔薇の花束を見ると、驚いた表情を浮かべた。
「バレンタインデーなので。」
「これを俺に?」
「はい。」
「ありがとう。」
御手洗は起き上がり、花束を受け取った。
「チョコの方がよかったですか?」
「いや、なんていうか...初めてもらったから。」
「僕も初めて渡しました。恥ずかしいですね//」
「なんだ?照れてるのか?」
御手洗は僕の顔を覗き込むと、そっと唇にキスをした。
「光輝、ありがとう。お返しは期待するなよ笑」
「分かりました笑」
なんとも、御手洗らしい。
僕はそんな彼を強く抱き締めた。
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