現実は妄想より甘い

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「ちょっと、省吾さん。2人で入るのはまずいのでは.../」 「光輝が黙ってれば大丈夫だ。」 「でも.../」 「とにかく、俺の試着が終わるまでここにいろ。」 僕は、御手洗の邪魔にならないように試着室の隅に立った。 狭い個室に2人きり、しかも、御手洗は半裸。 この状況に僕が動揺しないはずがなかった。 「どうした?顔赤いぞ。」 「なんでもありません/」 「へぇ〜」 「僕に構ってないで着替えてください//」 「さっき、木村に見惚れてただろ?」 僕は御手洗の言葉に、驚きを隠せなかった。 「そんな事ないです!格好いい店員さんだなとは思いましたが。」 「ほら、思ってるじゃないかよ。」 省吾は不機嫌そうな表情を浮かべながら、僕に近付いた。 「他の奴のこと見るなよ。ムカつく。」 そう言うと、御手洗は僕の唇にそっとキスをした。
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