現実は妄想より甘い

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「省吾さん、次はどこ行きますか?」 「その前に腹減らねぇ?」 「そういえば、減ったかも。」 「先に昼飯食べるか。」 「食べましょ。」 僕と御手洗は、フードコートに向かうことにした。 「結構、混んでるな。」 「昼時ですからね。省吾さんは何食べますか?」 「ラーメン。」 御手洗は即答した。 僕はラーメン屋の近くの席を探し、確保すると、御手洗と向かい合って座った。 「光輝は何食べるんだ?」 「僕もラーメンが食べたいです。」 「それなら買ってくるからここで待ってて。」 「いいんですか?僕の分まで。」 「当たり前。」 「それなら、麺は固めでお願いします。」 「了解。笑」 僕は歩いていく御手洗の背中を、微笑みながら見つめた。
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