初恋が動き出す

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「初めまして、南雲と申します。」 「南雲くんか、イケメンだね。モテるでしょ?」 「いえ、とんでもないです。」 「御手洗くん、いい子を部下に持ったね。」 「恐縮です。」 そこは、僕の想像していた会食とは180度違っていた。 既に、酔いが回っているおじ様にベッタリとくっつかれ、身動きが取れない。 御手洗に助けを求めるも、目を逸らされてしまった。 「申し訳ございません、御手洗に。」 僕は耐えきれなくなり、その場から立ち上がった。
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