現実は妄想より甘い

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「この後、どこ行きますか?」 「ゲーセン。」 「好きなんですか?」 「パズルゲームは負けたけど、UFOキャッチャーなら勝てる。」 「負けず嫌いですね。笑」 なんて可愛いのだろう。 今すぐにでも御手洗を抱き締めたい。 「僕、恋人にUFOキャッチャーで、ぬいぐるみをとってもらうの夢だったんです。」 「ドラマの観過ぎだ。」 「そういいながら、省吾さんは僕の欲しいぬいぐるみをとってくれますよね?」 「ってか、ぬいぐるみなのか?」 「定番ですから。」 「ははっ、気が向いたらな。」 「えー。」 すると、御手洗が僕の口元を指で拭った。 「付いてる。」 「ありがとうございます//」 こっちの方が、よっぽどドラマのワンシーンなのだが。 「ん?」 「省吾さん、ずるいです...」 僕は呟いた。
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