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暗い画面のスマホから、ユミの明るい声が聞こえてきた。
さっき「いくよ!」と宣言していたから、どうやらひと口で食べたみたいだ。
「んーっ、冷たくておいしい! これで今日は、帰るまで元気がもちそうな気がする」
「もちそうでよかった」
「今日は付き合ってくれてありがとう。本当はさ、ピッピと一緒に食べたかったんだけどね」
「まだ時間はあるよ、いくらでも。十年以上の付き合いなんだから、あと十年後でも二十年後でも良いよ。元気になるの、待ってるから」
「うん。じゃあ、いったん電話を切るね。残りをゆっくり食べた後、ここでもう少し休憩してから帰ることにする」
「ゆっくりね」
「ありがとう、またね」
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