【実話︰輪ゴム天使】

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【実話︰輪ゴム天使】

 あれは忘れもしない中学生の頃。ある日の授業中にふと黒板を見やると、おじさん先生のちょうどハゲてる後頭部に、誰かが飛ばしたらしき輪ゴムが乗っていた。  気づいていなかったのか、その後も輪ゴムがズリ落ちるまで淡々と授業を続けた先生。そんな彼の後ろ姿は、まさに《天使》と呼ぶに相応しかった。
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