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 縛られた少女が、男を制止する。 「だめ、そばに来ないで」 「悪く思うな。アニキの命令なんだ」  男は少女のそばに寄ると、手にした斧をふりあげた。とたんに滑って転んだ。  斧が飛んで、男の首をはねた。 「だから言ったのに……」  死ねない自分のせいで、また人が死んだ。  神の子の少女は、ふるえて泣いた。
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