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階段で二階に上がってすぐのこの部屋は、どうやら結界で守られているようですわ。
ダンジョンのマップは、何度入っても同じタイプと、ダンジョンに入る度に切り替わるタイプの二種類存在するようですの。
獅子の塔は初心者向けのダンジョンですから、そのあたりの訓練もできるように、五階より上からは、毎回マップが切り替わる仕様になっているそうですわ。
攻略予定のダンジョンに関する情報を事前に集めるのも、生き残るためには必要となりますもの。
手は抜いておりませんわ。
「魔法と武器、どちらをメインにしたとしても、いざという時に備えて身を守る手段は複数用意しておくようにと教わりましたので、奇襲に備えて結界を張りながら進みますわ」
イレーネお義姉さまは、防御魔法を中心に魔法メインで戦うタイプですが、手裏剣や棒手裏剣、苦無などの武器を戦闘の補助として使用しておりますの。
「このレベルならば、まだ動きについていける」
「油断はしないでくださいね」
クロードお兄さまとエディは、長剣をメイン武器に、時に魔法剣に切り替えて戦っておりますわ。
わたくしは短剣を補助に、魔法で戦闘をサポートいたしますの。
「――〝グラビティ〟」
動きの素早い敵には重力魔法をかけて動きを鈍らせますの。その後、魔物の強さによっては、鎖魔法などで動きを止めてから、仲間が仕留めることもありますわ。
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