38人が本棚に入れています
本棚に追加
アルヴィスさんからお聞きした妖精の宿屋へ転移可能かどうかは、最初のセーブポイントで確認しておりましたの。
エリアボスがいるフロアは、ゆっくりと体を休めて明日万全の状態で攻略いたしますわ。
転移した先には、ランプのように光っている植物と、かわいらしい見た目で建物ごとに大きさが異なる山小屋のようなものが一定の間隔を開けていくつも点在している場所に到着しましたの。
「いらっしゃいませなのー」
「妖精の宿屋へようこそなのー」
手のひらに乗る小人サイズの妖精たちが出迎えてくれましたわ。
「妖精の宿屋の宿泊代金は、ここに書いている通りなのー」
そう告げる妖精に示された看板は料金表になっていましたの。
個室の利用料金、山小屋一つの貸し切り料金……部屋の広さや、山小屋のサイズごとに料金が異なりますのね。
食事は別料金で、食堂で注文することが可能なようですわ。
調理可能エリア内であれば、宿泊者が各自で持ち込んだ食材を調理してもよろしいようですの。
その場合、レンタル調理器具などが必要なければ、追加料金は発生いたしませんのね。
「ヒト族サイズで四名が宿泊可能の山小屋、1日あたり魔石(小)五個、または、水やりや収穫のお手伝い、ですか。……素泊まり料金とはいえ、このような料金設定でよろしいのですの?」
小さな魔石一つの相場は、銅貨一枚ですわ。
銅貨五枚だと、身分証明書が無い場合の街などへの入場料にすらなりませんわよ?
最初のコメントを投稿しよう!