37人が本棚に入れています
本棚に追加
「ソフィア姫、これからお見せするのは特殊な方法ですので、真似をしないでくださいね。危険ですので」
「危険だというならば、エディも他の方法で――」
ソフィア姫は、僕が婚約者ではなくても、きっと同じように心配してくれたのだろうな。
前世から行動力の塊のような彼女は、転生しても愛し子だ。
この世界の神々が愛する、愛し子たちの性質を彼女も持ち合わせている。
「僕は問題ありませんよ。前世でも習得していた慣れた魔法ですので」
本当に大丈夫だから、そんな不安そうな顔をしないでくれ。
他者を慈しむことのできる優しさ、慈愛の心。
世界の平和を願うことができる者。
神は時に非情になれる。
だからこそ愛し子は、お人好しなくらいでちょうどいい。
兄上や姉上たちを見守っている高位生命体たちも、よく言っていることだ。
最初のコメントを投稿しよう!