(閑話2)

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 宝箱ごと、アーサーが空間魔法で収納し、両親のところへ報告に向かった。 「父上、母上、クロードとソフィアから、このようなものが届きました」  執務室で宝箱ごと取り出し、二人に手紙を渡すアーサー。 「ほう……はじめてのダンジョン攻略で、獅子の塔を選び五階まで到達できたのか。レアに分類される魔物との遭遇率の高さは加護ゆえなのか……? 怪我がなければいいが……」 「キングダンジョンスライムのドロップアイテムの霜降り肉をこんなに送ってきてくれるなんて……あの子たち、冒険者になって、これほどの実力を身につけたのね」  霜降り肉は、料理長に相談した結果、アーサーたち親子の食事以外では、騎士などが利用する城の食堂ではステーキとして、それ以外の場所では、まかないとしてコロッケの具材に混ぜて提供されたようだ。
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