0人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
それにしてもめったに行かない県外で、よりによってこの女と出くわすなんて。
いったいこれは、どういう偶然なんだ。
「もうこれは運命なのよ。あなたと私の。これで間違いなく決定ね。誰も邪魔なんてできないわよ」
いったい何が間違いなく決定なんだ。
俺は女を無視して速足でコンビニを出た。
女は後ろから何度も運命がどうのこうのと言っていたが、俺は車に乗り込み、すばやく発進させた。
帰るまでの約二時間の道のり。
俺は女が車でつけて来るのではないかと警戒したが、俺をずっとつけてくる車は一台もなかった。
最初のコメントを投稿しよう!