8.決意

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8.決意

【日本一の負けず嫌い 故郷で快挙】 複合でゴールを果たした瞬間、ストックを高く突き上げた。青葉山建設(宮城)の間宮開斗(=白馬村出身、27歳)が純飛躍・複合でダブル優勝の快挙を達成。「故郷での優勝は格別」と喜んだ。 圧倒的な力を見せつけた。前半・飛躍でK点越えの大ジャンプを披露すると、後半・距離では序盤から大きなストライドで2位以降を大きく突き放した。終盤もペースが落ちることはなく、首位をキープしたまま堂々の頂点に立った。 白馬東高校出身。小学4年生からスキーを始めた。ワールドカップや世界選手権などで着実に結果を残し、平昌、北京と2大会続けてオリンピックの出場権を勝ち取った。 自身の性格を「日本一の負けず嫌い」と表現する。高校時代は筋力トレーニングで体を大きくし、制服を2回新調したほど。大会前にはワックスの研究に明け暮れ、全体練習後も自宅の裏山で滑り続けた。主将のリーダーシップも持ち合わせ、「悶々と楽しめ」という独特の言い回しで仲間を鼓舞し続けた。 「ゴールした瞬間、白馬での思い出が溢れた。地元の国体に参加できてよかった」と間宮。直後に控えるワールドカップに向けて「また地元にいい報告ができるよう、世界でも頂点を目指す」と笑顔を見せた。(瀬崎 颯)
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