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鎮魂歌
「意中の人に簪を贈ることが帝都で流行しているとは知らなかったな、時雨くん!」
「咲は紅蓮の舞姫に想いを寄せているのか・・。いつか夫婦になったらお祝いだな」
帝都での仕事を終えた時雨と桃矢が久しぶりに訪れた帝都の街を歩く。
恋歌と再会した時雨は時々ではあるが、あれから恋歌に会いに白夜を訪れるようになっていた。
桃矢は相変わらず「空気が読める男」と自称しており恋歌に会う際は時雨と共に訪れ、白夜の花魁全員との会話を目指しているらしい。
時雨と桃矢が翡翠に戻るために馬車を探していると、呉服屋の主人が桃矢に声をかける。
「桜井先生、鎮魂歌に行かなくていいのかい?」
「なに?!鎮魂歌だと!?」
呉服屋の主人から鎮魂歌が開催されている場所を聞いた時雨と桃矢はいそいで会場に向かった。
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