青い十字架の簪

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朝日が時刻を告げると、時雨は自宅の布団の中で目を覚ます。 いつもと変わらない朝である。 ただ、なぜかとても良い香りがするのが疑問ではあったが。 眠い目をこすりながら起き上がろうとすると、時雨はとんでもないことに気づいた。 「・・!?」 「・・おはようございます、時雨様」 現在、恋歌は時雨の自宅で過ごしている。 その事を時雨が忘れたわけではない。 時雨が驚いた理由はたった1つ。 なぜ、「自分の布団に恋歌がいるのか」という事だけである。
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