【プロローグ】月から地球へ

2/3
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「はーい!地球旅行プランの皆様!一列にお並びくださーい!!」 兎の耳が生えた人型の女性が声を張りあげる 「ああ…こっちか」「ん?あ…私か…」 十数匹の兎の耳が突出した人らしきもの達が、その声のする方へ動く 「えぇ!では!地球旅行するに伴っての注意説明とさせて頂きます!」 先程の女性がマイクを片手に話し出す 「月と地球では環境も何もかも違います!急に行ってしまうと我々の体は30分もせずに壊れてしまう危険性があります!なので、この機械を使って地球に存在する≪兎≫というものに変化していただきます!」 そういうと、片手に三日月型の物が先についたペンダントのような物を取り出す 正式にはペンダントだが、見た目だけだと首輪に見える。人にバレないためなのだろう 「次に月面外(げつめんがい)生命体には過度な接触はしないようにお願いします!では楽しい地球生活を!いってらっしゃい!」 そういうと、大きな球体型のロケットの扉が開く しかも、その機械は一台ではなく何台もそこに存在している 兎の人達は一台五人ずつ位でロケットに乗り込んでいく 「3!2!1!出発~!!!」 掛け声がどこかから響くとロケット達は地球へ向け激しい炎と共にうち上がったのだった
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!