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限界なんてとっくに越えていた。
それでも私は重だるい身体で会社に向かい、空回りする頭で必死に働き続けた。
思う様にいかない。頑張ろうとすればする程ミスが増える。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
役立たずでごめんなさい…
幾つもの叱責の矢に貫かれ、やがて私の心は壊れた。もう愛想笑いさえできない。
眠らなきゃいけないのに眠れない。
食べなきゃいけないのに食べられない。
休みたいのに休めない。
行き場の無い焦り、苛立ち、不安。
こんな時、救いを求めて人は見えない何かに縋りたくなってしまうのだろうな…。
何もかもどうでも良くなって死にたくなった時、私には救ってくれる家族がいた。
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