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リノがいなければ、私は笑顔どころか言葉も失くしてしまっていただろう。
床に寝転がり携帯をいじったり本を読んだり…相変わらずの日々の中、いつでも私の目線の先にはリノがいる。
たまに蘇る辛い気持ちに負けそうな時は、リノに話を聞いて貰った。
「ねぇ、リノ…」
私の呼びかけにリノは反応する。
自分が"リノ"だと分かっている。
「ケージから出て来られる様になったらさ、外を散歩してみよっか…」
なんて…
自分が踏み出すきっかけをリノに委ねる。 ずるい飼い主だよね。
リノはじっと私を見つめていた。
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