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見てすぐに貰い手が無さそうだなって思った。
中途半端な色で、中途半端な大きさで、何の魅力もないから。
何だか私みたいだなって、少し笑っちゃった。
震える身体にそっと触れた。
精一杯の小さな唸り声、尾や耳から見て取れる怯えのサイン。
一体どれ程の恐怖を乗り越えてきたのだろう…
潤んだ瞳に映る私が
あなたにとっての希望でありたいと願う。
「一緒に帰ろうか?」
これが譲渡会でのリノと私との出会い。
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