再会

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再会

 掃除している時には気づかなかったが、墓石の周りの雑草の中に小さな花が咲いているのを見つけた。  そういえばおばあちゃんが生きてた時、一緒にお墓参りに来てたっけ。その時にも小さな花を見つけて、お墓にお供えしてたことを思い出した。僕は懐かしいと感じながら、僕は花を摘んでお供えすることにした。  せっかくだしおばあちゃんにも挨拶しようと思って、お墓の前でもう一度目を閉じる。おばあちゃん、元気にしてますか? 僕も家族も元気にしてるから心配しないでね。次のお盆にまた会いに来るから。  そう心の中で呟き終わろうとしていたその時だった。 「そうちゃん、久しぶりだねえ。見ないうちにすっかり大きくなって」  どこからか声が聞こえてきた。声に聞き覚えがあるけど、まさかそんなはずはない、いやいったい何年ぶりなんだろうと考えていると、おばあちゃんがもう一度話しかけてきた。 「そうちゃん、聞こえているのかい? 聞こえていたら、返事してちょうだい」  やっぱりおばあちゃんだと確信して、僕は心の中で聞こえてるよと返事をした。 「聞こえていたみたいで良かったよ。実は頼みごとがあって、おばあちゃんはここに来たんだよ」
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