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パーティー
「じゃあ、そうちゃんとはなちゃんにはサラダの盛り付けをしてもらおうかね。お皿とサラダを持って行ってね」
「はーい!」
あっちでは小さい僕とはなちゃんが楽しそうにおしゃべりしながら盛り付けをしている。
そう、僕にははなちゃんのことで心残りがあるのだ。
僕ははなちゃんに伝える勇気が無かったし、最後のお別れの時は泣きすぎてそれどころではなかった。
小さい僕にはそうならないようにして欲しいけど、果たしてどうすればいいのだろう。
ただ今は2人の世界を壊したくないという思いが強かったので、僕は何もしないことにした。
あっという間に夜ご飯の時間が来て、その後にケーキも食べた。
小さい僕とはなちゃんは明日も遊ぶらしい。
まだまだチャンスはあると心の中で思いながら、僕は2人をちらちらと見てしまう。
「おばあちゃん、どうしたの?」
「何でもないよ。今日は楽しかったかい?」
「すごく楽しかった! おばあちゃんありがとう!」
今日ももう終わってしまう。1週間って何て早いのだろう。
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