◇強烈連続ワンパン!!危うきこと累卵(るいらん)のごとし!!◇

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「では我が君、早速ですが、よろしいでしょうか?」 「なに?つなぐ?」 「ご無理を申し上げますが、真田先輩のはとこである高野舟槙(こうや しゅうま)に連絡してもらえませんか?」 「檜扇家とは親戚の高野家も、調査対象というわけですか・・・わかりました!敵かどうか、探りを入れてみますね!」 そう伝えて、ダミーのスマホを取り出せば、可児君が言った。 「あ!凛さんのスマホは危ないっすよ!!電話なら、うちの電話使って下さい!!」 「え?でも、これはダ・・・」 「寺からかけてきた電話なら、罰当たりな真似はせんでしょう。家電のある場所までご案内します!」 そう言うなり、私の肩を抱くと、さぁさぁと部屋から連れ出す可児君。 「あー凛先輩を独り占めすんなよ!」 「つーか、リンリンに馴れ馴れしく触るなよ!」 「我が君にお触りするチャンスを狙ってましたねー!?」 「たくっ!うちの男共はどうなってんだよ!?凛、凛、凛って、凛のこと大好き過ぎるだろうーが!」 「うははは!それのなにがあかんのー!?わし、凛のこと大好きやでー!?カンナはんかて、親友として認めとるやんかー!?」 「そりゃあ、そうだけどよぉ~」 「な!?そんなにりんどーがいいのかよ、カンナぁ―――――!?」 「落ち着け、悠斗。友情って意味だから安心しろよ。」 「秀の言う通りだぜ~♪まだ恋愛の自覚はないだろう~♪ああ、瑞希さんを内緒で護衛するのが、楽しみだなぁ~♪」 「ムカつくんだよ、大河!!」 そんな会話を繰り広げながら、私と可児君の後をついてくる仲間達。 そしてそのまま、可児君に案内されるまま、可児君ちの家電の前まで誘導された。 「さあ凛さん!お使いください!」 「じゃあ、お借りします。」 ニコニコしながら受話器を渡してくる可児君から受話器を受け取ると、瑞希お兄ちゃんのはとこである高野舟槙(こうや しゅうま)さんから渡された電話番号に電話をかけた。 少し困ったのは、ヤマトとカンナさんと可児君とちーちゃんと雷太が、受話器に顔を近づけてきたこと。
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