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「最後に少年部の子は、活動時間は22時までなので、時間になった声掛けするので帰って下さい!それまでよろしくお願いします!」
「よろしくお願い致します!」
「「「「「よろしくおねがいしまーす」」」」」
あ、私のお願いしますが、みんなより少し言うのが早かったな。
そう思いながら、渡された紙をしまっていたら肩を叩かれた。
「凛!寒くないか?」
「瑞希お兄ちゃん♪」
そう言って声をかけて下さったのは、真田瑞希お兄ちゃん、20歳♪
バリスタ見習をしているさわやかでカッコイイお方。
中性的な顔立ちをしており、笑うと可愛いお顔になる愛しいお方。
言ってしまえば、私が片思いしている好きなお方なのです。
今宵も、仕事先で染みついたコーヒーの香りをただよわせ、私を誘惑してくるのでしたー♪
〔★凛が勝手に魅了されているだけだ★〕
ちなみに瑞希お兄ちゃん、キュートな見た目とは裏腹に、元ヤンだったりします。
現役時代は、全国一の暴走族・龍星軍の初代総長として、ブイブイ言わせる武闘派でした!
そんな時期の彼と私は出会い、6年も片思い中なのです♪
私が恋慕していることを知らない好きな人は、優しい表情で私に語りかけます。
「凛、組み分け見たか?俺ら、同じグループだぜ!」
「見ましたよぉ~!嬉しいです!よろしくお願いしますぅー!」
瑞希お兄ちゃんの腕にギュッと抱き着けば、ヨシヨシと頭をなでて下さった。
「おう、よろしくな、凛!」
優しい手の動きにうっとりしていれば言われた。
「そのスカジャン、似合ってるぞ、凛。」
着ている服・・・夜回り組から支給された制服を褒められる。
「ほ、本当ですか?僕には、大人っぽ過ぎる気がしたのですが・・・?」
「そうでもないぞ!可愛い、可愛い♪」
笑顔で仰ると、さらに頭をなでて下さる好きな人。
夜回り組の安全パトロール隊員には、おそろいの服が支給される。
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