◆闇夜にはびこる悪を断つ!!凛道蓮の不審者対処法!!◆

4/52
前へ
/853ページ
次へ
「はじめまして!こんばんは、伊藤巡査さん!チョコです。」 「はい、こんばんは。名前は・・・『チョコ』、君でいいのかな?」 「そうでーす♪それでこちらが、僕のお兄ちゃんの―――――」 ギュ! 「わ!?」 「真田です。本日はよろしくお願いします。」 私を抱き寄せると、キラキラした笑顔であいさつする瑞希お兄ちゃん。 その笑顔を見て気づく。 (あ、作り笑顔だ。) そりゃあ、瑞希お兄ちゃんも困るよね。 いくら、大原会長さんの紹介と言っても、元ヤンにおまわりさんを紹介するとか・・・ 「こちらこそ、よろしくお願いします、真田さん。大原さんからは―――――いろいろ聞いてるよ。君の昔の活動のことも・・・」 そう語る伊藤巡査さん、何とも言えない表情をしていました。 (これは、瑞希お兄ちゃんが元ヤンだったことを知ってるわね・・・) 〔★警察官なら把握してる★〕 伊藤巡査の言葉に、笑顔をキープしたまま瑞希お兄ちゃんは答える。 「はい、昔はご迷惑をかけるガキでしたが、やっと人並みになれたところです。今夜も、人様の役に立てばと思い、参加しました。」 「ははは!そうなんだよ、伊藤巡査!今のサナちゃんをしっかり見てくれよ!」 「そうですね・・・。大事なのは、今ですからね。」 「もちろん、チョコちゃんの活躍も見てやってくれ! 迷惑な奴らを、片っ端から排除してくれたんだ!」 「話には聞いてましたが―――――――この子がですか?」 そうたずねる目は、私を心配そうに見ていた。 そんな伊藤巡査さんの様子に気づくことなく、得意げに大原会長さんは語る。
/853ページ

最初のコメントを投稿しよう!

115人が本棚に入れています
本棚に追加