◇予期せぬ一騎打ち!?凛道蓮も菅原凛も大前進!!◇

87/101
前へ
/853ページ
次へ
「ああ、みんな気のいい奴らばかりだよ・・・。しかし、時代が進んでも差別は亡くならん。日本の象徴である皇室でさえ、男女平等の令和の時代になっても、男系男子にこだわり続けている。女系が男系に劣ることなどないというのに、だ。」 「そうですよね・・・小和泉元総理が皇室典範改正を強行してくれなかったら、女性皇太子は誕生しませんでしたからね~令和の次が、女性天皇ですよね~」 「ああ、女性天皇だ。聡明な方だから、今上陛下も安心して後を託せるだろう。」 「じゃあ、もっと安心してもらえるように、『カッフェ・ドルゾ』を飲んでみて下さい。」 そう言って、入れたてのノンカフェインを出す瑞希お兄ちゃん。 「おお、これがか!?どれどれ、頂こう!」 笑顔で瑞希お兄ちゃんから飲み物を受け取ると、口に運んでゴクゴクと飲むお坊さん。 「うん、美味い!!美味しいぞ、瑞希君!!」 「あざーす!!」 「当然だろう!?瑞希先輩が作るもんは、何でも美味いんだ!!」 「そうなんですよー♪瑞希お兄ちゃん最高♪」 「ゴマするな、オメーら。」 円城寺君と一緒に瑞希お兄ちゃんを称えれば、瑞希お兄ちゃんが苦笑いする。 「ここは居心地の良い場所だ。」 ふいに、しみじみとした様子で鳥恒先生がつぶやく。 (あれ?) 鳥恒先生を見て思う。 (なんだか元気がなくなってる・・・?) そう思ったので、お声がけをした。 「鳥恒先生、どうかされましたか?急に元気がなくなってませんか?」 「ん?あー・・・ちと、厄介なことになっていて、な。」 「厄介なこと?」 「どうしたんです、鳥恒師範?厄介ごとって?」 「実はな、良信・・・それに蓮君・・・わしは今、警察に見張られている。」 「えっ!?」 「サツに師範が!?」 予想外の告白に、部屋の空気が張り詰める。
/853ページ

最初のコメントを投稿しよう!

115人が本棚に入れています
本棚に追加