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「ん?どうした?」
「もしもこの街から悪が消えて、住みやすい綺麗な街になったらどうする?
弱肉強食も強者弱者もない自由が手に入ったら」
「そうなったら、俺は生きづらくなるだろうな」
「誰かを愛す気はない?」
拓真は俺を見て笑った
「お前を?」
「そういうわけじゃない」
小っ恥ずかしくなった俺は寝返りを打ち、拓真に背中を向けた
拓真はその背中に触れて、キスをして、抱きしめてきた
「お前が望むなら、そうする」
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