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純粋で無垢な子供らしさを消して生きてきた
未だに弱い自分を隠すために作り上げた蜂須賀廉十のまま、俺は生きてる
もう素の自分がどうなのかさえ覚えてない
俺が今、歩んでる人生は、自分自身を欺きすぎた罰なんだろうか…
「なんで独りになろうとするんだよ
俺なら大丈夫なのは明らかだろ」
拓真は呆れたようにそう言って、ため息までついた
「それが1番いいだろ
誰も傷つかない」
「それじゃ、お前は?
お前は傷ついてもいいのか?」
「……傷ついてなんてない」
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