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「だからって、許されることじゃない」
「でも家族を守るためだった
犠牲が必要だった」
廉十の優しさに拓真は苦笑した
「今、その家族は?」
「母親とは時々会ってる。連絡も取り合ってる
義理の弟は、街の改革が始まって少ししてからかな。外交に出たっきり会ってない」
「外交って……
長すぎね?
俺がする外での講演会や臨時講義も外交扱いだけど、長くても1週間」
「やっぱりそうだよなぁ
でも街を出る時に誰にも言うなって言ってたから、秘密の何かなんだろうって思ってる」
「俺に話したじゃん」
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