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それもなくない時代だ
去勢といっても性転換とは違う
男性器を切り取るだけ
そうなることは覚悟するしかなかった
家族を失った子供一人が生きていけるような時代じゃない
何もかも諦めて無になってた俺を
「なーにしてんだ、いいオトナが子供相手に」
一瞬の出来事
「行くぞ、来い」
誰かわからない人に助けられた
それが当時の未成年チームの1つ紫龍のリーダーの烏童(ウドウ)だった
「お前、名前は」
「廉十……蜂須賀廉十」
「いくつだ、廉十」
「9歳」
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