最終話 僕のヒーロー

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僕と原咲さんは晴れて、お付き合いをする事になった。 でも、最近気になる事がある。 「賢哉!桜井くんとばっかり話してないで、 俺ともっと一緒に居てよ…。」 「賢哉…。今日は一緒にお昼食べよう?」 「賢哉…。何で健太と一緒に居たの?」 「賢哉…。早く一緒に帰ろう? 俺と、もっと一緒に居てくれなきゃ嫌…。」 毎日、原咲さんの嫉妬の荒らしに遭っていた。 僕のヒーローはとっても嫉妬深い人だった。 でも、それは僕を想ってくれているからこその彼なりの愛情表現なんだと思う。 僕はそれが嫌ではなかった。 むしろ嬉しくてたまらなかった。 だって、僕のヒーローは可愛いからだ。 大切なヒーローに出会えた事に僕は今、 幸せでいっぱいなんだ! 「真宙さん!待って下さい! 今、行きます!」 「賢哉、今日は何食べる?」 「あっ、スーパー寄って帰りましょうか? 僕が真宙さんの好きなオムライス作ります!」 「えっ、いいの? やった!俺、賢哉の料理好き! じゃあ、早く行こう!」 僕達は笑い合い、手を繋いで歩き出した。 お互いの好きな所や嫌いな所、沢山あるけど、 喧嘩したり、仲直りしたりして、この先もこの人と一生一緒に居たいと心から思えた。 僕の本当のヒーローは、世界一可愛い、 素敵な人だから。         ー終ー
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