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僕は夢を見ていた。
それは、花田さんの夢だった。
「賢哉!俺とデートしよう。」
「健太さんに誘われるなんて、嬉しいです…。」
「ちょっと待った!健太は俺のだ!
俺の健太は渡さないぞ!」
「あっ!真宙さん?何で?待って下さい!
キスなんてしないで!
わぁぁぁぁぁーーーーーー!!」
ドタっ、バターン!!僕はベッドから叩き落ちた。
「あぁ…痛い…。
マジで…嫌な夢見たわ…。最悪…。」
僕は、ベッドから落ちた衝撃で、背中をおもいっきり打ってしまった。
昨日の筋肉痛もあって、身体はボロボロだった。目覚まし時計を確認するとまだ、朝の五時だった。
起きる予定より一時間も早く目覚めてしまった。
僕は、仕方なく洗面所へ行き顔を洗った。
鏡に写った自分の顔を見て、夢の事を思い出していた。
(あんな夢を見るなんて…。
原咲さんまで、出て来てたし…
しかもキス…してた…。)
僕は、夢の中の原咲さんに嫉妬していた。
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