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ホームに電車が到着して、僕達は乗り込んだ。
最寄り駅から、会社までは五駅離れていた。
朝の電車はいつも満員だ。あっという間に人の波に押しつぶされる。話の途中だったのに原咲さんとは離れてしまって、話が出来ない。僕は狭い空間で揺られながら、さっきの言葉を思い出していた。
(俺にとってもヒーローってどういう意味かな?
原咲さんも助けられた事があるとか?
まさか…好きなのかな?
あの夢…正夢じゃないよな?)
電車はあっという間に、会社の最寄り駅に到着した。満員電車から解放されて、一息ついた。
僕はホームで原咲さんを探した。
でも、姿が見えない。
(もう行っちゃったのかな?
配送がどうとか言ってたし、忙しいのかもな。)
僕は時間に余裕があったから、ゆっくりと歩いて階段を登り、改札を抜けた。
改札を抜けた先に、カフェを見つけた。
僕は、優雅にコーヒーを飲む事にした。
カフェの扉を開けて、中に入るとコーヒーの
いい香りが漂っていた。
僕は店のカウンターに並んで、カフェラテを
テイクアウトで注文した。
「お待たせ致しました。カフェラテのホットで御座います。」
「ありがとうございます。」
僕はお店のお姉さんから、コーヒーを受け取って、お店を出て会社へ歩き出した。
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