第三話 嫉妬

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事務所に帰ると、花田さん達が配送を終えて帰って来ていた。 僕の顔を見つけた途端に、花田さんは駆け寄って来て、僕を抱きしめた。 僕は、その行動に戸惑い、フリーズしてしまった。 「賢哉!ありがとうな! お前のお陰で、解決したって聞いたぞ! 本当に助かったよ! ありがとうな!」 「あっ、はい…。」 「ん?賢哉?どうした? 顔が真っ赤だぞ!熱でもあるのか?」 (えっ?えっ?賢哉って言った? 待って…僕…ヒーローに抱きしめられてる?) 僕は、ヒーローに抱きしめられて、嬉しさと恥ずかしさで、赤面していた。 もう幸せすぎて、死んでもいいと思えた。 ヒーローの役に立てて、心から浮かれていたんだ。
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