第六話 揺れる想い

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僕と桜井くんが話していると、更衣室に花田さんが入って来た。 「よう!二人共おはよう。賢哉? 身体の具合はどうなんだ? もう大丈夫なのか?」 「あっ、おはようございます。 はい、もうすっかり元気です。 ご心配をお掛けしてすみませんでした…。」 「あー、それなら良かったよ。 ぶっ倒れた時は、マジ焦ったけどな…。 俺は…ヒーローになれなかったな…。」 花田さんは、ちょっと寂しそうな顔をしていた。僕はその表情の意味が知りたかった。 でも、何故だろう…一瞬頭に浮かんだのは 原咲さんの笑顔だった。
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