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僕と桜井くんが話していると、更衣室に花田さんが入って来た。
「よう!二人共おはよう。賢哉?
身体の具合はどうなんだ?
もう大丈夫なのか?」
「あっ、おはようございます。
はい、もうすっかり元気です。
ご心配をお掛けしてすみませんでした…。」
「あー、それなら良かったよ。
ぶっ倒れた時は、マジ焦ったけどな…。
俺は…ヒーローになれなかったな…。」
花田さんは、ちょっと寂しそうな顔をしていた。僕はその表情の意味が知りたかった。
でも、何故だろう…一瞬頭に浮かんだのは
原咲さんの笑顔だった。
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