第二話 恋心

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「社長は、昨日から出張で営業に行ってるよ。 あの方は動いてないと、死んでしまうんだよ。 自ら仕事を取りに行くのが、趣味みたいなもんだからな。」 「営業担当の俺らより、仕事取ってくるよな…。 マジで頭が上がらないよ…。」 社長は仕事が生き甲斐の人らしい。 営業担当の二人は、社長の素晴らしさに いつも感激していると言っていた。 社長の息子の花田さんも、そんなお父さんの血を受け継いでいて、とても優秀な人らしい。 とても、優しくて、誰よりも働き者の花田さんは、誰からも愛されるスーパーヒーローだと、 原咲さんが教えてくれた。 今朝の、あの光景を見た僕は納得していた。 (まさに、スーパーヒーローそのものだ。 だって、あの背負い投げはマジでやばかった。 誰が見ても、アレは惚れると思う。) 僕は、花田さんに憧れを抱いていた。
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