第二話 恋心

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「じゃあ、早速仕事を始めるぞ! 新入社員の二人は、真宙が担当してくれ。 頼んだぞ。 それじゃ、健太配送に行くぞ!」 「はい。お願いします!」 皆んな、それぞれ仕事の準備に取り掛かった。 僕と桜井くんは、原咲さんの後について行き、 一日の流れを聞いた。 「会社に来たら、先ず初めに、その日の配送先をチェックします。 事務所にある、このボードに貼り出されています。ボードに何もなければ、事務の佐野さんか 中居さんに確認するようにして下さい。 それぞれ、担当が決まっているから、自分の名前の所をチェックして下さい。 トラックには、必ず二人づつ乗ります。 配送の間違いを防ぐためです。 二人一組が、鉄則です。 君達は、まだ運転免許がないから、サポートメンバーとして、配送のお手伝いをしてもらいます。明日から、一緒にトラックに乗ってもらうね。現場のやり方も覚えてもらうためだから、 二人のお手伝いをして下さい。 じゃあ、澤井くんは、俺のチームね。 桜井くんは、健太のトラックに乗ってサポートして下さい。 今日は、トラックに積み込みするやり方を 覚えてもらいます。 こっち、来て下さい。」 「はい。よろしくお願いします。」 僕は、ちょっとガッカリしていた。 花田さんのチームに行きたいと思ったからだ。 でも、文句なんて言える立場ではない。 これは仕事だ。遊びではない。 僕は自分に言い聞かせていた。
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