第二話 恋心

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「あの…。お疲れ様です。 今朝は、すみませんでした…。 つい、いろいろ語ってしまって…。」 「あぁ、別に気にしてないよ。 でもまぁ…あんなに褒められたのは初めてだけどな。恥ずかしいだろ…。アレは…。」 「あっ、はい…。 すみませんでした…。 でも…本当にカッコ良かったです。 それは、嘘ではないです。」 「君は、正直者だな…。 恥ずかしいけど、嬉しかったよ。 ありがとうな。」 花田さんは、恥ずかしそうに微笑んで、 僕の頭をポンポンと軽く触って来たのだ。 その顔がまた、僕の心を締め付けた。 僕はこの人の虜になっていたんだ。 逞しい腕も、大きな手も、その掠れた声も、 肩まで伸びたその茶色い髪も、全てが完璧で 男の中の男とは、彼の事を言うのだろう。 そんな風に思えるのは、僕が恋をしていたからなのかもしれない。
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