第三話 嫉妬

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第三話 嫉妬

(うわー!頭ポンポンされた…! ヤバい…。何だこの笑顔は…。 破壊力が半端ないんだけど…。) 僕はしばらくうっとりと、花田さんを 見つめていた。頭の中は花田さんでいっぱいだったんだ。 「おーい!おい?澤井くん? 大丈夫?俺の話聞いてるか?」 「えっ?何か言いましたか?」 「だから、今週末の土曜日は空いてるか?」 「えっ?デートのお誘いですか?」 僕のその発言に、桜井くんと花田さんは 顔を見合わせて、大笑いをしていた。 僕は、頭にハテナが飛んでいた。 「あはは!君、本当に面白いね! 誰が、デートだって言ったの? 歓迎会だよ。今週末の土曜日に君達二人の 歓迎会をやるって小野寺さんが言ってたから、 予定聞いてって頼まれたんだよ。 デートじゃなくてごめんな…。 ってかこんなに笑ったの久しぶりだわ! お前気に入った!あははは!」 花田さんは大笑いし過ぎて、咳き込んでいた。 桜井くんもお腹を抱えて笑っていた。 僕は恥ずかし過ぎて、穴があったら入りたい気分だった。 「はずっ!マジで恥ずいです…。 二人共笑い過ぎですから…。 ちなみに…よっ、予定は空いてます…。」 「あはは!俺も予定大丈夫です。 空いてます!歓迎会とか…初めてなので、嬉しいです!」 「二人共OKね!じゃあ、小野寺さんに報告しておく!じゃあ、二人共気をつけて帰れよ! また、明日な!」 花田さんは、僕達に手を振って帰って行った。
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