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「おっ、俺達が行く島はあれかな?」
Aは少年のような顔をしながら、遥か遠く、水平線にうっすらと浮かぶ島影を指差した。
「まだまだ、あんな近くじゃないよ」
それを聞いたBが舵を取りながら答えた。
「あとどれくらいかかるの?」
Dが日焼け止めを塗りながらBに質問を投げかけた。すると、すかさずDの背後から声がする。
「別にどれくらいだっていいじゃん?着くときには着くよ」
そう言ったのはCだった。Cは船の後部についている非常ボートの上で、ねっころがりながら言った。
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