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伊藤亜美の計画
私は二十八才のOL。彼と付き合い始めて三年が経過していた。
そろそろ結婚をしないといけないと焦ってきていた。けれど彼に直接聞いて現実を知るのはとても怖かった。
聞かないといけない。でも怖くて聞けない。
そんな不安な状態がずっと続いていた。
そんな時に、彼から連絡があった。
「今度の日曜日に初めてデートした時に行ったフレンチのお店に行かない?」
「勿論いいわ。とても楽しみ!」
フレンチのレストランはとても高級なお店で今まで一度しか行ったことがない。そんなお店に行くなんてもしかしたらと思った。
私はポケットの中に紙を忍ばせておいた。
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