別れの時1

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入ると、すぐに、黒ずくめの男が、2人立っていた。 「お久しぶりです。ヨシタカ様。」と、深く礼をされながら、左に立っている男性に言われた。 ガタイが良く、プロレスラーや柔道のパーワータイプのような男だった。 ただ、年齢は、40代だろうか、顔に少しシワが見える。 右の男も見た。 左側の人を、同じような体形だが、かなり若く見える。 「ここのナンバー2のクロキヨシタカさまだ。よく覚えておけ。」と、 左側の男から言われていた。 その途端、右側の若い男は、何回も頭を下げて挨拶していた。 ここは、どういうところなのだ? 奥の方をみると、コンテナが、大量に積まれている。 「こっちだよ。ナオさん。」そう言って、 ぼんやりと見えるコンテナを見ていた私は、ヨシタカさんに腕を引っ張られ、 迷路のようなコンテナの中を歩いて行った。
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