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八時で大丈夫か、と問いかける成瀬に元気な返事が返ってきた。
「七時半で大丈夫です!」
だまされた女。
羽鳥の言葉は思いがけないほどの動揺を成瀬にもたらした。
響に女。
初耳だ。
全然知らなかった。
俺が知らなかった、ということはマネージャーが羽鳥に代わってから、ということなのか。
まあ当然だ。
いて当然だ。
あって当然だ。
噂にならないのは響がまだ無名に近いからだろう。何といっても露出が少なすぎる。地方のホールを満杯にするのが関の山だ。
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