7人が本棚に入れています
本棚に追加
/74ページ
「響!」
慌てて成瀬は羽鳥を捕まえ「この後のスケジュール打ち合わせ、よろしく頼む」とささやくと身を翻した。
「すみません。ありがとうございました。おつかれさまです」
成瀬は四方八方に頭を下げながら響の行方を目で追った。
「えー成瀬さん、行っちゃうの?」
「たまには少し話そうよ」
「あああ、すみません、また、今度ゆっくり」
手を振ってじりじりと後ずさる。
あいつ、まさか、外でぶっ倒れてないだろうな。
半分駆け足で外へ出る。
「響!」
どこにもいない。
最初のコメントを投稿しよう!