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小さくため息を付いたノエル様。
同時に窓枠の炎がジュウと音を立てて消えた。
「ノエル様、何で……
ロザリア様は……?」
「……レイ。」
「は……っ、ん!?」
返事をするのと同時に
突然唇を奪われた。
目を閉じるのも忘れる。
切れた唇を、滑り込んだ
舌先でゆっくりと舐められると
「んぅ、ッ」
ピリッと小さな痛みが走った。
でも、……やっぱり甘い。
さっきまでの血生臭い口の中が
今は飴玉を転がすように
甘ったるくて
「は、……あぅ、ん」
ふわふわと、溶けるようだ。
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