2. バイトのきっかけ

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「だったらバイトしたら?」  最初に仲良くなったレイヤーのミカンさん(もちろんコスプレ用の名前。本名は知らない)の一言で、履歴書を買いに走った。    園内清掃は人気がないとかで、面接は秒で終わった。  それからテスト週間に被らない土日と、長期休みは大体シフトを入れている。  そして今日も私は箒とちりとり片手に園内を散策するのだ。  だって!  レイヤーさんを彩る背景がくすんでるなんていけない!    だから掃除は本気でやる。仕事はキッチリやってるからか、レイヤーさんと雑談したり撮影のお手伝いをしてもお咎めなしだ。    夏の暑ささえ我慢できれば、ものすごく充実したバイト生活なのである。
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