小さくなりたい

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「ポケットサイズくらい小さくなりたいな」  自分のポケットに手を突っ込みながら言う彼女。 「どうして?」 「だって、ポケットの中ってあったかいじゃない。移動も楽そうだし。それにね」 「それに?」  ふふっと笑って、ポケットから手を抜き出すと、今度は僕の上着のポケットにその手を入れる。 「いつでも好きなときにあなたの顔が見られるじゃない?」  その数秒後、僕は彼女に告白した。
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