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「いつか成人した我が子と酒を飲みたい」
そんな戯言を、なぜ語ってしまったんだろう。
折り取ってメロンソーダに乗せたら君が喜びそうな入道雲を眺めながら、愚かな僕は今も自責と後悔を繰り返している。
ささやかな夢だと思っていたんだ。それが抜けない棘になって君の心を傷つけ続けるなんて、思ってもみなかった。
反省してる、真剣に。
あんなこと二度と言わない。というか、子どもなんて本当にもう望んでないよ。
だから灯子さん、お願いします。
この部屋に、僕のところに、どうか帰ってきてください。
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